11月3日、サイトを閉鎖いたします。
おかしくなるんじゃないかって思ったあの日からもうじき一年です…(笑)
笹塚さんは私の人生を変えた人で、やっぱり今でも一番大好きで一番愛おしいです 。
そして吾笹は書いててすっげぇ泣きたくなるけど一番好きです。
最後に、吾笹で誕生日SSになります。
最後まで来てくださってありがとうございました!!!
少しでも、楽しんでいただけますように!
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蒼く、どこまでも広く果てしない空を見上げると、思い出すのは深い闇を抱えたただ独りの男。
雨続きだった最近にその日は珍しくよく晴れた蒼空で、眩い光が眼に痛い。
「あっちぃ…」
汗で張り付くTシャツの裾を指先で摘み、隙間から風を入れた吾代忍ははぁ、とため息を吐いた。
「なんだって、こんな日に呼び出されなきゃなんねーんだよ!ったく、たまの休みぐらいゆっくりさせろっての…」
ぶつぶつ呟きながら向かう先はいつもの事務所。
けたたましい足音をわざとらしく上げながら、叩きつけるようにしてドアを開けると、そこに居るであろう探偵と魔人に向かって怒鳴りあげた。
「おら!来てやってぜてめぇらっ、呼び出しておいてくだらねぇ用事だったらただじゃおかねーからな!」
「あー…久しぶり…」
「…っっ!?さ、笹塚?は、ぁ?え、何、何何っっなんでおまっ…!」
目の前の光景をにわかには信じられず、瞬きを繰り返す。
淡く柔らかな薄茶色のさらさらとした髪が眩い光の中に閃く。すらりとした肢体に地味な色のスーツを纏い、笹塚は感情の読めない琥珀の瞳をぼんやりと吾代に向ける。
「…んな、幽霊でも見たような面しなくても…」
「するだろっ、ふつう!!」
「…そ?あいつらは驚かなかったけど…」
「人外と一緒にすんなー!つかあいつらはどこ行ったんだよっ?」
「もてなしする、とか言ってなんか買いにいったけど?」
とても、信じられない。夢だと言われた方が納得出来る。
ここに居られるのは、ほんの少しの時間だけだという笹塚の変わらない姿に視界が歪む。
6年前のあの日、目の前で亡くした時の堪らない喪失感と痛みがつい昨日のことのように思い出され、吾代は息を飲み込んだ。
「…泣くなよ…」
「泣いてねぇ!」
「…でも、泣いてるだろ…?」
「…笹塚…っっ…」
こらえきれず、少し乱暴に引き寄せた体をきつく抱き締める。
変わらない低めの体温と確かな質感に、瞳が潤みぼやけた。
「…苦しい…」
「うるせぇ…」
さらりとした髪に指を絡めると強引に上を向かせ、その唇に噛みついた。
貪るように深く舌を絡めると、微かに煙草の苦味が舌先に感じられる。
「…っん、ふ…っ…」
絡み合いとろりとした唾液が、含みきれずに口の端から滴り落ちる。
「っ…さ、さづか…」
はぁ、と少し上がった息を隠すことも出来ず、夢中でキスを繰り返した。
「…は、お前、がっつきすぎ…」
「…しょうが、ねぇだろ…」
「…はぁ…やっぱり、まだガキだったか…」
「…オレ、もうさ、てめぇとおんなじ年なんだけど!」
聞き捨てならないセリフにばっと身を離すと、うっすらと微笑んだ笹塚の瞳が柔らかく細められる。
「…知ってる…」
「…っさ、さづか…っっ…」
「…誕生日、だろ…?今日、お前の…」
だから、ワガママなことをしてみたんだとぽつりと呟いた男には、もう一生勝てない。
「…知って、たのかよ…」
だからここに来たんだ、と囁かれた言葉ごと唇に飲み込み、深く深いキスを交わし合った。
胸を掻きむしる程の哀しみに愛おしさと、変わらない痛みにオレの一生分の恋を捧げるから。
「…誕生日、おめでとう…忍…」
11月3日、よく晴れたそれはきっと忘れられない1日。
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いままで本当にありがとうございました!
またどこかでお会いできれば幸いです